吹奏楽に情熱を傾けていた高校時代。部室から見える建設中の「タワー111」を、部活の合間に眺めていました。ぐんぐんと伸びていくビルは文句なしにかっこよかった。「あの建物に携わる会社で働いてみたい」。そしてタワー111が竣工した翌年、スカイインテックに入社しました。
　タワー111との縁はそこからです。入社時から長年にわたってビルを見守る設備管理の部署で働き、今は不動産賃貸にも携わっています。
　タワー111は富山県内一の高さを誇るビルです。そして、建物の高さだけでなく、サービスも高いグレードを提供し続けなければならない。いつも、そう心に留めています。
　小さな設備一つにも、異常が出る前に最適な手入れや修繕を心がける。超高層ビルであるがゆえに、地震や停電など万が一の事態に備え、日ごろからの準備や技術の蓄積も大切です。
　テナント入居者や来館者の方にとっては「何も異常が起こっていない」状態が普通ですから、この仕事が表立って評価されることは少ないかもしれません。それでも地道にこつこつと。きめこまやかな仕事が「富山一のビル」を支えています。
　これからは、この「富山のランドマーク」をどう生かしていくか。若い世代の新しい視点も取り入れながら、ビルの魅力を提案していきたいです。あの時、まぶしく見上げたタワー111が、もっと高く、名実ともに富山一のビルであり続けるために。